木の恵みを活かし進化した在来工法

日本は一年を通じて多湿であり、四季があるため寒暖の差が激しい国。建築物にとってはきびしい環境です。在来工法はこの日本の風土に適応できるように、同じきびしい環境で育った木を巧みに使い、土や草(土壁や障子)など自然が生み出したものを利用してつくられました。自然に起こる気流で熱気を外へ逃がし、透湿性の壁で湿気も放出。自然の現象を活かした「空気の通う家」でした。
ただ現代になるとこれだけでは冬寒く、夏も暑いため、外気を遮断する高気密化工法が出てきました。

自然の恵みを最大限に活かすのが日本建築の特徴です。木は呼吸しています。木を使っていても、合板パネルやビニールクロスで覆ってしまう従来の高気密化工法では、木は全く呼吸することはできません。その結果、結露や構造材の蒸れ腐れが起こり、家の寿命を縮めてしまったのです。
調湿性のある木は多少濡れても通気できれば呼吸し腐ることはありません。安易に暖かさや涼しさだけを優先した高気密工法は住まいをペットボトルのような容器と考えた住宅。通気断熱WBの家は在来工法を元に、自然に逆らうことなく、暖かさと涼しさを実現した住まいです。

素材別 結露発生の温度差
湿度70%のとき、外気との温度差約3℃でガラスや金物は結露が発生。プラスチックやビニールは約4.5℃。紙や木材は10℃くらいまで結露しません。
進化した在来工法の特徴

結露の原因となる壁材
透湿性の壁でないと湿気は室内から出ていけません。吸放湿性のあるビニールクロスを使用していても壁側に防湿皮膜などある場合や壁体内が通気できない場合、湿気は室内に戻ります。