見かけだけではなく心身ともに楽になる家

絵本や童話が置かれたコーナーは病院であることを忘れそう。子どもやお年寄りが気軽にくつろげる。
それでも井先生の子どもや患者たちへの思いやりが現われた温かい空間は診療所にしては画期的としかいいようがない。こんな病院なら病気でなくても訪れたいと思うほどだ。もちろん実際には、木という自然素材を使ったことでの心身への癒し効果もあるのだが……。

「2重サッシにしましたが、在来工法ですから日が当たっている時間はいいですが、夜はシンシンと冷えます。朝来て、暖房をつけてもすぐに暖まりませんし、暖かくなると今度は頭のほうばかりが暑くて気持ちが悪くなります。

清潔でありながら冷たさがない診療室。こんな医院ならお母さんも子ども安心できる。
それに引き換え、自宅では前の晩の暖かさが残っていて冬の朝でも室内は10℃くらい。ちょっとストーブを焚くだけで暖かさが戻ります」

2000年に完成した井先生の自宅のリビングは吹き抜けの30畳以上もある大空間。そこに薪ストーブ1つだけだが、通気断熱WB工法にしたおかげで十分暖かいし、窓が閉まった状態でも全く息苦しくないという。

「頭のほうばかり暖かくて足元が寒いということもありませんし、自宅は理屈じゃなく居心地がいい。休日に家にいるだけで本当に心身ともに楽になります。それが実感としてわかるんです」